ディスクセンサーは、各種グラウンドアンカー工法における残存アンカー力の管理を目的として開発された油圧で差動するセンターホール型荷重計です。


概要

ディスクセンサーの特長

コンパクトなアンカー頭部

スラストパイプをアンカー頭部背面に収めることで、アンカー頭部の突出部を薄くしました。(アンカー頭部背面に約20mmだけ突出します。)

少ない経時変化

ディスクセンサー躯体はステンレス(SUS316L)製で、定格荷重の繰り返し試験10万回をクリアしています。

受圧面積が変化しにくい構造なので経時変化が少なく長期間安定した荷重表示が期待できます。

熱影響による荷重変動を低減

スラストパイプ同士の摺動摩擦による荷重変動をスラストゴムの採用で低減しました。

適用アンカー

EHD永久アンカー、スーパーフロテックのSFL-1からSFL-4、SEEEなどに使用できます。

これ以外にも水密性・耐久性などに配慮しながら背面構造を検討して使用することが可能です。

バリエーション

ディスクセンサーはデータの読み取り方法によって2種類をご用意しています。

ブルドン管式
目視で荷重(油圧)を読み取る組み合わせです。

ブルドン管ムーブメントの材質をより精度が望めるステンレス製に変更。更にブルドン管を含めた校正係数で検査成績書を発行します。

ブルドン管式
圧力変換器式
データロガーで荷重を読み取る組み合わせです。

ディスクセンサー専用の圧力変換器を備え、ディスクセンサーとして校正係数を取り直し検査成績書を発行します。

圧力変換器式

安定した性能を示す試験データ (建設機械化研究所による試験値)

試験データ表


施工プロセス

設置手順

設置手順

ディスクセンサーは専用のスラストプレートの間に挟み込んで使用します。

設置例

設置例 ブルドン管

ブルドン管式を用いて長期計測をした例

設置例 圧力変換器式

圧力変換器式を用いて、データロガーによる確認を可能としつつ設置した例



規格表

ディスクセンサー

ディスクセンサー
品名 項目 DS800 DS1500
ディスクセンサー本体 外径 234mm 295mm
内径 102mm 132mm
厚さ 18mm 24mm

スラストプレート

スラストプレート
ディスクセンサーを正しく機能させるためには、各アンカー工法の支圧板を兼ねたスラストプレートをディスクセンサーの上下に設置することが必要です。(設置条件によってはさらに下部プレートの下に補強プレートが必要です。)

コンクリート強度にあわせ他工法での使用も可能です。お気軽にご相談ください。

EHD永久アンカー用

規格 t Ø
EHD5-2 上部 25 235 57
下部 30 235 104.6
EHD5-3 上部 25 235 52
下部 30 235 104.2
EHD5-4 上部 28 235 57
下部 30 235 104.6
EHD5-7 上部 30 235 76
下部 30 235 104.6
EHD5-9 上部 32 350 106
下部 32 350 131
EHD5-12 上部 36 350 106
下部 36 350

131

 

KJS仮設アンカー用

規格 t Ø
KJS5-2,4 上部 22 250 55
下部 22 250 104.6
KJS5-3 上部 22 250 50
下部 22 250 104.6
KJS5-7 上部 25 250 74
下部 25 250 104.6
KJS5-12 上部 36 300 106
下部 36 300 131