凍上緩和装置は、寒冷地を中心に凍上しやすくロックボルト材や定着プレートの変形などが起こりやすい場所にあらかじめ設置し、ロックボルトの破断を防ぎます

    特許第3920471号


概要

凍上緩和装置の特長

HDロックボルト 暴露試験

寒冷地においては、凍上による受圧構造物の浮き上がりにより、併設されている地山補強土に影響を与える場合があります。凍上緩和装置は凍上の浮き上がり量をコイルバネにより緩衝し、補強材の破壊を防止します。


【写真は凍上による補強材の破断例】

凍上量に応じてバネを適宜選択できます

(想定凍上量が必要)。

スプリングケースは背面保護具の機能も有します。

ナット位置の計測で、凍上量や荷重の推定が可能です。

凍上だけではなく地震時の緩衝材としても有効です。

構造

冬季の凍上量以上の圧縮長さを有し、なおかつ設計力以上のバネ定数を有するコイルバネをネット底面に配置し、地山浮き上がり時にロックボルトにかかる荷重を緩和できる構造です。

凍上緩和装置断面図


部材詳細

部材一覧

HDロックボルトの部材

施工手順

アンカー頭部の水密性試験

現場での凍上に対する性能確認試験

凍上緩和装置の設置により、ロックボルトにかかる荷重が年間を通じても大きな変状が無くなることが確認されました。

凍上緩和装置使用時の年間荷重変化表