

目視管理窓により、維持管理段階では頭部キャップを外さずに内部目視が可能になることから、通常はキャップを外して行う頭部露出調査の箇所選定を容易に特定可能です。
加えて、防錆油の色変化および施工時の防錆油充填確認が目視管理できるために、維持管理のコストが大幅に抑えられます。
概要
グラウンドアンカーの理想的構造
国土交通省・日本道路協会により求められているグラウンドアンカーの構造とは:
頭部キャップ(ヘッドキャップ)に内部確認窓を有した構造のグラウンドアンカー
アンカー頭部・頭部背面の防錆処理状況を確認可能なグラウンドアンカー
アンカー頭部構造に確認窓などの維持管理に有効な機能を設けたグラウンドアンカー
グラウンドアンカーの構造に維持管理機能を付与することで、費用と時間が削減できる製品
──本製品は、これら全てに応えることができます。
目視管理型ヘッドキャップによる内部可視化の利点
グラウンドアンカー頭部改良の必要性とその意味
頭部背面を内部可視化する利点とは?
アンカー頭部背面(ヘッドキャップ-アンカープレートにより構成されるアンカー頭部よりも地中側の部分)は水が溜まりやすい高腐食環境ですが、本アンカー部材はその部分自体を元より作らないことで耐久性を向上させています。
頭部背面は従来、内部点検のためには荷重解放などの大掛かりな操作を要し、多額の費用を必要としてきました。
しかし新設の確認窓によって内部の状況を目視するだけで確認・調査できるようになったために、定期的な点検が容易に行なえます。
すなわち、点検費用の大幅な削減を可能にします。
緊張定着時に鋼線の状態を確認することが出来るため、定着時の鋼線のねじれなどをチェックできます。
防錆油が頭部背面へ満充填されたことを目視で管理することが出来るため、確実な施工を行うことが可能です。さらに、目視管理窓から防錆油の色変化をチェックすることで、アンカーの内部状況を随時詳細に知ることができます。